DBTのDを紐解く
弁証法は現実をこんなふうに捉えます。
すべてのものはつながっている。大きな全体がなければ部分もなく、部分のない全体はない。
現実は内在的に相反する勢力同士で成り立っている。あることが事実なら、その逆もまた事実。
機能不全に見えるのもにも実は機能がある。
矛盾の中にも叡智がある。
真実は絶対的でも相対的でもなく、発展、進化し、時間をかけて作り上げられるもの。
DBTでは心理的な苦しみを、現実の弁証的な本質に適応できない状態と理解します。自分が前述のような本質を持つ現実の一部と捉えると、今ここで自分が考え、感じ、していることは現実に感化され、同時に現実 (自分と関わる人も含め)を刻一刻と変えるのに貢献していることが分かります。
セラピーが目指すものは、自分と現実のつながりを理解すること、相容れない勢力や矛盾を寛容すること、現実を無視した頑なで極端な考え方や行動パターンから脱却すること、現実のスピード、流れ、動きに乗ること、そしてこれらを踏まえてその時々に効果的な行動をはっきり意識して選ぶこと、です。
#DBT#dialectical behavior therapy#弁証法的行動療法
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