弁証法的世界観

DBTのDを紐解く

弁証法は現実をこんなふうに捉えます。


  1. すべてのものはつながっている。大きな全体がなければ部分もなく、部分のない全体はない。

  2. 現実は内在的に相反する勢力同士で成り立っている。あることが事実なら、その逆もまた事実。

  3. 機能不全に見えるのもにも実は機能がある。

  4. 矛盾の中にも叡智がある。

  5. 真実は絶対的でも相対的でもなく、発展、進化し、時間をかけて作り上げられるもの。

DBTでは心理的な苦しみを、現実の弁証的な本質に適応できない状態と理解します。自分が前述のような本質を持つ現実の一部と捉えると、今ここで自分が考え、感じ、していることは現実に感化され、同時に現実 (自分と関わる人も含め)を刻一刻と変えるのに貢献していることが分かります。


セラピーが目指すものは、自分と現実のつながりを理解すること、相容れない勢力や矛盾を寛容すること、現実を無視した頑なで極端な考え方や行動パターンから脱却すること、現実のスピード、流れ、動きに乗ること、そしてこれらを踏まえてその時々に効果的な行動をはっきり意識して選ぶこと、です。

#DBT#dialectical behavior therapy#弁証法的行動療法


閲覧数:71回0件のコメント

最新記事

すべて表示

このスタジオを立ち上げて1年弱。時々クライアント様たちから、いったいDBTってなんなのか、直感的な感想を頂きます。その中からいくつかをご紹介いたします。 「息継ぎの方法を思い出した」 (心の痛みに耐える方法) クライシスのさなかというのはどうにもならない渦巻に飲み込まれたような感覚。息継ぎをしようとして水を飲んでしまう。頑張れば頑張るほど飲み込まれていく恐怖。こうすればいいと普通なら分かっているこ

私たちは毎日毎日めまぐるしい情報過多の生活の中で数えられないくらいの判断をしています。「宿題しようかな、SNS見ようかな」などという小さいものから、世間で騒がれていることに自分は賛成か反対か、あるいは仕事を続けるか辞めるかなど大きなものまで。沢山選ばなくてはいけないことがありすぎて、いちいちちゃんと考えていられない、と思ったことはありませんか? 時には反射的、衝動的に何かを決めてしまい、後から「な

受容ってなんだろう? 私はこの考えと苦戦しました。(今もしています。)DBTは受容を促し、私はDBTセラピストであるにもかかわらず、受容が分からない。今回は今の私が「ここまでは言える」と思っている受容のコンセプトを書きたいと思います。 受容とは現実をありのままに受け入れること。シンプルに聞こえますが、考えれば考えるほど分からなくなります。「すべてはそのままで完璧である」とマニュアルは解きます。目の